MRI検査室
MRI(核磁気共鳴画像)とは?
MRは強力な磁場の中で人体に電磁波を照射し、その反応の強弱、速さを画像にする検査です。
装置:Philips社製 Ingenia Elition 3.0T(テスラ)、GE社製 Signa Explorer 1.5T(テスラ)
MRIの特徴
- 室内は常に強力な磁場が発生しています
- 放射線被曝がありません
- 撮像時に機械からトントン、ゴーゴーと大きな音が出ます
- 断面を自由に設定できます
- 血管、胆嚢、脊髄(神経)なども造影剤を用いず立体的に観察できます(3D撮影)
MRI検査の注意点
- 金属(ヘアピン、鍵など)や磁気記録媒体(クレジットカード、キャッシュカードなど)、電子機器(時計、携帯電話など)は検査室に持ち込めません。
- 眼鏡、補聴器、取り外しのできる義歯、エレキバン、金属のついた下着、カラーコンタクトレンズなどを事前に外していただきます。
- 心臓ペースメーカーや磁石に吸い寄せられる金属が体内にある方は検査できません。
但し、心臓ペースメーカーなどの医療デバイスでは条件付きでMRI検査ができるものもあります。詳しくは医師に相談ください。 - 刺青のある方は検査に注意を要します。
- 喘息、アレルギーのある方は造影剤使用時に注意を要します。
- 妊娠中の方は基本的に検査できません。
妊娠中の方や妊娠の可能性のある方は医師に相談ください。 - 閉所恐怖症の方は事前に医師に相談ください。
MRを予約された方へのお願い
MRの予約は通常約一週間待ちで非常に込んでおります。予約時間には遅れないよう御来院ください。 また諸事情で予約のキャンセルまたは変更をご希望される場合は早めに受診された科にご連絡いただけますようお願いいたします。
検査の流れ
- 画像診断受付をしてください(予約20分程前までにお願いいたします)。
- MR室にて検査衣に着替えてもらいます。鍵付きロッカーをご利用ください。
- 担当技師、看護師が検査の説明をします。不明なことがあれば何でもお聞きください。また前処置を行う場合があります。
- 検査室入室後に専用機械で固定し検査を行います。
胸部、腹部の検査では息止めをしてもらうことがあります。
必要なら造影剤を使用します。
検査時間は20分から30分程度です(検査前にお知らせします)。
検査終了後は担当看護師がご案内します。
MRの造影剤について
- 造影剤が必要な方は問診の上、静脈より造影剤を注射します。
- 断面を自由に設定できます
- 副作用の発生は非常に少ない薬ですが、万が一痛み、吐き気、息苦しさ、その他の異常を感じたら直ちに担当者にお知らせください。
極稀に検査終了後、数時間から数日後に蕁麻疹等の異常が出るケースもありますのでその場合、 平日の日中なら放射線科に、週末や夜間は救急外来に電話で連絡をされるか医療機関を受診してください。
高額医療機器の共同利用について
- かかりつけ開業医をお持ちの方へ
当院のMR装置はかかりつけ開業医の先生方からの依頼でもご利用いただけます。 検査ご希望の方はかかりつけ医の先生に申し出てください。 - 開業医の先生方へ
高額医療機器の共同利用のご依頼は当院地域連携室(0763-32-8361)までお願いいたします。 また検査内容のご確認などはMR室(内線4166)までお願いいたします。
当院MRI装置導入の紹介
Philips社製 Ingenia Elition 3.0T(テスラ) … 2019年10月導入
GE社製 Signa Explorer 1.5T(テスラ) … 2023年12月導入
- 造影剤を用いずに血管の評価ができる(写真2)
- 造影剤を用いずに脳の血流の評価ができる(写真3)
- 動きによるボケを補正しクリアな画像が得られる(写真4)
- 各部位で詳細な3D(立体)画像が得られる
(写真2)
(写真3)
(写真4)