病院のご案内
病院概要
院長挨拶

院長 河合博志
令和7年の年頭にあたり、地域の皆さんに謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 昨年は元日に発災した令和6年能登半島地震や二日の航空機事故など思いがけず心の痛む年初となりましたが、本年は降雪も少なく穏やかな年始となりました。本年も皆さんのご支援を宜しくお願い申し上げますとともに、皆さんのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
昨年は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の取扱いが5類感染症へ移行してから1年以上が経過し、12月9日にはコロナ禍以来続いていた病院の面会制限を見直してコロナ禍以前の状態に戻すことができました。面会者数はすぐに4倍以上となり、地域の皆さんからも感謝の声が届いています。ここに至るまでの地域の皆さんのご協力に改めて感謝いたします。
市立砺波総合病院は、砺波医療圏の中核病院として地域の医療施設との連携を図り、急性期医療を核として地域住民の生命を第一に確保するとともに、民間では困難な高度医療や特殊医療をはじめ、救急医療、急性期医療、小児医療、周産期医療、精神医療及びへき地医療などに加え新興感染症対策など、採算・不採算にかかわらず、質の高い医療を継続的・安定的に提供することを病院運営の基本方針としています。また、患者さんの権利、ご家族・職員を大切にするとともに、広く地域住民並びに医療機関を対象とした予防・啓発活動や研修会、安全管理などの先駆的取組みを通じて、地域医療全体の質の向上に貢献し、自治体病院として信頼される医療提供に努めています。 あわせて、病院経営の健全化、職員の人材育成にも組織的計画的に取り組んでおり、加えて市民のみなさんが住み慣れた地域で安心して療養生活が送れるように、 患者総合支援センター「おあしす」での入退院支援活動や訪問看護ステーションの活動を通じて、安全安心で切れ目のない医療の提供を目指しています。
このような活動を通して病院の通信簿とも言われるDPC機能評価係数IIは全国でも上位3%以内に位置し(DPC標準病院)、 初期臨床研修医4年連続フルマッチという素晴らしい結果も残すことができました。
今後も地域の皆さんや医療者に信頼され選ばれる病院であり続けるために努力してまいります。今後は人口減少社会に対応した地域包括ケアシステムの構築、地域医療構想・医療計画への対応、病院経営強化プラン、医師の働き方改革を含めた医療従事者の長時間労働改善への取組みが一層求められてきます。コロナ禍後に顕在化してきた医療需要の変化減少に対しては令和7年4月には緩和ケア病棟を新たに開設し病棟再編も進めていきます。医師による病状説明等の原則時間内実施へのご協力を含め、本年も旧年に変わらぬご支援、ご理解をいただけますようお願いいたします。
2025年1月 市立砺波総合病院 院長 河合 博志
令和6年度の病院運営の基本方針
令和6年度基本方針及び施策
市立砺波総合病院は、砺波医療圏の中核病院として地域の医療施設との連携を図り、急性期医療を核として地域住民の生命を第一に確保するとともに、 民間では困難な高度医療や特殊医療をはじめ、救急医療、急性期医療、小児医療、周産期医療、精神医療及びへき地医療などに加え 新型コロナウイルス感染症対応も含めて、採算・不採算にかかわらず、質の高い医療を継続的・安定的に提供します。
また、患者さん・ご家族・職員を大切にするとともに、広く地域住民並びに医療機関を対象とした予防・啓発活動や研修会、安全管理などの 先駆的取組みを通じて、地域医療全体の質の向上に貢献し、自治体病院として信頼される医療提供に努めます。
あわせて、一層の経営強化を図るため、「病院新改革プラン」の後継プランである「病院経営強化プラン」(計画期間:令和6年度から令和9年度) に基づき、経営目標の達成に向けて効率的・効果的な運営を推進します。
~基本方針【憲章と同じ】~
- 1 患者さんの権利を尊重します
- 2 医療の安全を追求し、信頼される医療を提供します
- 3 医療・福祉・介護・保健分野との連携に努め、地域医療の推進に努めます
- 4 職員が働く喜びと誇りの持てる職場をめざします
- 5 健全な病院経営に努めます
~基本施策【主要施策】~
- 1 患者さんの権利の尊重
- 患者さんの権利に関して医療従事者の意識を向上させ、希望に応じて診療記録を開示し、 わかりやすい説明と患者さん及びご家族等と医療従事者の合意による意思決定を推進するため、両者の信頼関係を高め、協働で行うことに努めます。
- 患者さんの診療に関する個人情報やプライバシーを厳正に保護します。
- 患者さんの権利を尊重し、併せて患者さんの責務についてご理解いただくよう努めます。
- 病院の倫理方針を定め、適切な医療に努めます。
- 2 医療の安全性の追求、信頼される医療の提供
- 医療の質と安全の確保を第一とし、上質で安全な医療サービスの継続的な提供に努めます。
- 病院機能の充実を図ることにより、急性期医療から在宅医療まで地域に求められる病院として、 適切な医療提供体制の維持や災害時における患者さんと住民の安全確保を図ります。
- 患者さんを中心に家族、多職種が参加した安全で信頼されるチーム医療を目指します。
- 3 医療・福祉・介護・保健分野との連携、地域医療の推進
- 地域住民のニーズに対応し、地域の医療機関、福祉・介護・保健分野と連携した地域包括ケアシステムの一翼を担い地域完結型医療を目指します。
- 救急医療の充実を図るとともに、専門医や研修医の確保・育成に努めます。
- 訪問看護ステーション及び居宅介護支援事業所による在宅医療を推進します。
- 診療所等との医療情報の共有化に努め、病診連携・病病連携の強化を図ります。
- 地域の医療機関と連携・協力関係を推進し、地域全体の医療の質向上と安全性を図り、地域医療支援病院の役割を果たします。
- 感染症指定医療機関として平時から感染予防対策を徹底し、地域の医療機関と連携しながら新型コロナウイルス感染症をはじめとする新興感染症に対応します。
- 4 働く喜びと誇りの持てる職場の推進
- 医療従事者としての誇りと自覚を持てるよう、研修や自主研究等を推進し、人間性豊かで専門性を兼ね備えた医療人の育成を行います。
- 医療従事者として研鑽に励み、互いに助け合い、質の高い安全な医療を実践します。
- 医師・看護師事務作業補助等により業務の軽減化を推進し、ワーク・ライフ・バランスの改善に努めます。
- 子育て支援等に関して職員が働き続けることができる環境整備に努めます。
- 働き方改革を推進するため、労働時間の適正な把握を行うとともに、医療従事者の働き方の調査・研究を進め、医療従事者が健康に働くことができる環境づくりに努めます。
- 5 健全な病院経営の推進
- 意識変革をもって業務を遂行し、安定した経営基盤の確立を目指します。
- 医療データの有効活用を図り、医療の質向上に努めながら、医業収益の改善を行います。
- 病院新改革プランに基づく効率的な経営管理を行い、健全経営を維持するとともに、実施状況の点検・評価・公表を行います。