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脳神経外科
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最新治療情報 -市立砺波総合病院 脳外科での手術例
破裂脳動脈瘤の手術例
くも膜下出血のため緊急手術をすることが多いのですが、最近は脳ドックで脳動脈瘤が発見され、下記のようなクリッピング術を受ける方も増えています。




脳内血腫
血圧の高い方は正常血圧の方に比べますと脳内血腫を起こす危険性が明らかに高くなりますので、日頃から血圧の管理に注意してください。 下図のような脳内血腫を起こされた方は手術をするしかありませんが、手術が成功しても発症した段階ですでに脳が損傷されていますので、 必ず後遺症が残ることになります。

外傷
65歳以上の御高齢の方に多いのですが、頭部を強く打撲してから3週間~3ヶ月ほどして頭蓋骨と脳の間に血腫が形成されることがあります。 このように頭部打撲から時間が経過してから溜まってくる血腫のことを慢性硬膜下血腫と言います。 症状としては頭痛よりも認知症のような症状が出たり、尿失禁や歩行障害が顕著になってきます。 この血腫は局所麻酔による手術で症状を劇的に改善させることができますので、おかしいと思われたら頭部CT検査を受けられることをお勧めします。



脳腫瘍
ほとんどの頭痛は、筋緊張性頭痛や片頭痛のことが多いのですが、上記のような頭蓋内出血の他に脳腫瘍のことがあります。 下記のような腫瘍が発見されれば、開頭して摘出するしか方法はありません。


頭頸部移行部の腫瘍例
特殊な例として頭部と頸部の移行部に腫瘍ができてくることがあります。 これは、脳外科でも難易度の高い手術となりますが、当科では過去に3例の手術例があります。





顔面痙攣(顔面のみピクピクと動く病気)と三叉神経痛(顔面に激痛が走る病気)
顔面の半分だけピクピクと勝手に動き、高度な場合には眼瞼をあけていることができないくらいピクピクと顔面筋が収縮する病気があります。 大多数の顔面けいれんの原因は顔面神経が脳幹部から出てくるところで、動脈硬化などで屈曲した動脈や静脈が直接神経を圧迫することによって生ずることが 明らかになってきました。これと同様に三叉神経が脳幹部に入るところで圧迫されますと、激烈な痛みを生ずる三叉神経痛となります。 これらの病気が、脳外科手術で根治可能なことは、一般的にはあまり知られていないようです。 この手術が成功すれば薬を服用しなくても、顔面のピクピクは完治し、三叉神経痛による苦痛も雲散霧消します。


血管内手術(脳動脈瘤)
脳動脈瘤の部位によっては、開頭による手術ではなくカテーテル操作で脳動脈瘤の中にプラチナ製のコイルを充填して治す方法があります。 この方法は、近年、技術が急速に進歩してきています。当科でも適応症例を十分に吟味し、この方法による治療を行っています。



血管内手術(内頚動脈狭窄)
一時的に麻痺やしびれをきたす発作、すなわち、一過性脳虚血発作を起こしてくる患者さんの中には、内頚動脈の起始部が高度に狭窄している方があります。 この様な患者さんの場合、下記のような血管内手術で狭窄部を拡張して血液の流れを良くすることができるようになってきました。 この手技により重篤な脳梗塞に陥ることを予防することができます。 最近は、一過性脳虚血発作などの症状を起こす前に、脳ドックでこの様な疾患が見つかることが多くなってきています。 脳ドックではMRA(MR脳血管撮影)も行いますので、症状を出す前に狭窄性病変や脳動脈瘤が発見されるようになってきました。
