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臨床検査科

尿検査で何が分かるの?

膀胱、腎臓、膵臓、肝臓、体の消耗度、等々体におこった異常を知ることが出来ます。 そしてちょっぴり痛い思いをして採血された血液の検査値と合わせてみると、病気の原因や経過がよく分かります。

今出したばかりなのに・・・

「慌てて自販機まで行ってジュースを買って飲む」なんてことはしないでください。採血で採られた血と同様、尿の検査も大事な検査です。 時間をおいて再度試みてください。

コップになみなみとなくても大丈夫です。20mlあれば検査ができます。

では、せっかくの検査 上手に尿を採りましょう!

  • まずは最初に尿を少々便器にだします。
  • それから尿コップに尿を採りましょう。50ml位採れたところで十分です。
  • あとは最後まで便器の中に出してください。

こうして採られた尿を中間尿といいます。そして、これが正確な尿検査を進める第一歩です。

尿を採ったらちょっとコップの中を覗いてみてください。

  • 濁っていませんか?  ・・・膀胱炎、腎炎などの細菌感染
  • 泡立っていませんか? ・・・ネフローゼなどの蛋白尿
  • 赤い色をしていませんか? ・・・出血、腎炎、尿結石  …かもしれません

尿定性検査・フローサイト尿沈渣検査

<<尿定性検査>>

尿コップで届いた尿を試験管にあけ、色調、混濁、PH、比重、蛋白、糖、潜血、ケトン体、ビリルビン、白血球反応、細菌反応などを判定するため機械にかけます。 尿試験紙を用いて化学的に検査しています。

<<フローサイト尿沈渣検査>>

尿中に含まれる成分(赤血球、白血球、上皮細胞、細菌等)を粒子の大きさによって機械が判定します。

これらの尿検査は尿全自動分析装置で測定判定され、定性、尿中有形成分結果として迅速に外来や病棟に報告されます。

尿沈渣検査

尿中成分で異常が見られた場合は尿の入った試験管を遠心し、沈渣(試験管の底に溜まった成分)を染色し、 (1)(2)(3)に関して顕微鏡で詳しく観察します。

(1)白血球や赤血球の数や形の異常・細菌の量

(2)上皮:腎臓や尿細管、膀胱、性器から剥がれ落ちた細胞成分

(3)円柱:腎臓で障害が起こり尿細管で形成された成分

便潜血検査

大腸に腫瘍などがあると便に血が混じります。血はとても少量で目では判りません。それを調べるのが便潜血検査です。 大腸癌は年々増加しており日本人の死因の上位となっています。大腸癌の早期発見のため大腸癌検診(便潜血検査)を受けましょう!

検査は専用容器をお渡ししますので自宅で便を採ってきてもらいます。便の表面をまんべんなくこすり取って容器に入れて下さい。 そしてなるべく早く提出して下さい。採ってから日数が経ったり採った後の容器を高温のところにおいていたりすると正しい結果が得られなくなります。

便中ロタ・アデノウイルス検査

ロタウイルス・アデノウイルスは、小児のウイルス性胃腸炎(下痢症)をおこします。便に排出されたウイルス抗原を検査します。 便は小指大あれば検査できます。オムツの中の便でも検査できます。

寄生虫卵検査

寄生虫に感染すると、成熟した寄生虫は人の体内で種類によっては数個~数百万個の卵を産み付けます。 便に混じった寄生虫卵を顕微鏡で観察し虫卵の大きさや形状によって感染している寄生虫を推定します。

現在は上下水道の発達により殆ど寄生虫に感染するということは無くなりましたが、東南アジアなど上下水道の発達していない国に旅行した場合や、 よく野菜を洗わないで食べた場合などに感染することがあります。

髄液検査

髄膜炎、脳炎、クモ膜下出血、多発性硬化症、脳腫瘍などの診断・経過観察のために検査します。 医師が腰椎の間から針を刺して透明な液体(=髄液)を1mlほど採ります。髄膜炎を起こすと髄液が濁ってきます。 検査室では、細胞数・種類、蛋白、糖、酵素を測定します。

精液検査

不妊症診断の検査の一つです。精子の数、形、生死、動きを顕微鏡で検査します。

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